法律コラム

 

学校へのクレーム対応

2026年9月17日 琉球新報 法律何でも相談コラム 掲載 

学校へのクレーム対応

 

Q:私は、学校で教員をしています。保護者から、学校に対して理不尽なクレームがある場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

 

A:近年、精神疾患により休職する学校教員の数が増えています。その要因の一つに、学校に対して理不尽で自己中心的な要求や非難を繰り返す保護者、いわゆるモンスターペアレントへの対応に教員が疲弊してしまうことが挙げられています。

 このようなクレーム等への対応としては、先月、文部科学省が公表した、「学校と保護者・地域住民等とのより良い関係構築のためのガイドライン」が参考となります。大前提として、

現場の教員任せにせず、現場の教員を孤立させないこと、学校設置者や関係機関が連携し、組織として対応する体制を作る必要があります。

 また、学校側に非はないと思われるケースであっても、保護者からクレームがあれば、まずは誠実に話を聞くことが基本です。学校側の不十分な対応がクレームをエスカレートさせてしまうこともあるので、背景事情にもきちんと配慮する必要があるでしょう。

 しかし、理不尽な要求であると判断された場合は、対応できないことをきっぱりと示す必要があります。その際には、対応できない理由をきちんと説明することが重要です。 

こうした説明をする際に文書を利用することが有効な場合もあります。文書を利用することで学校側の主張を明確にしたり、学校側の対応の証拠にしたりすることができます。

 もっとも、保護者からの要求の当否、対応できない理由、説明に文書を利用するかどうかと文書の内容判断等については、法的な側面もあるため、弁護士によるアドバイスが有効です。また、学校現場の負担を軽減するために弁護士を代理人として対応を委ねることも可能です。まずは早めに弁護士にご相談ください。

沖縄弁護士会

会員 寺田 明弘

 

 

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