
2026年9月8日 沖縄タイムス くらし相談室【法律】掲載
校則の変更 生徒と共に考え議論を
私が中高生の頃、「ワイシャツの下の肌着は白無地のみ」という校則がありました。当時、私は「白はダサい」「グレーでもよくない?」と感じ、不満でした。この校則の趣旨は、「服装ではなく、学業に集中してほしい」という、生徒の成長を考えたものだったと記憶しています。ただ、この校則が、本当に生徒の成長を後押しするものになっているかという点は、考えてみてもいいと思います。
例えば、クリエイターやアーティストを目指す生徒には、自分らしさを表現できる服装のほうが、将来に役立ちそうです。アスリートを目指す生徒の場合、色はともかく、日頃から機能的に優れたインナーを着る方が良いパフォーマンスを発揮でき、競技力向上につながりそうです。
そうすると、「肌着は白無地のみ」とする校則は、生徒によっては、校則が狙った「成長の後押し」という効果を発揮できない可能性があります。服装以外の校則についても、その校則の狙いがはっきりしなかったり、背景事情が制定当時から大きく変わったりしているときは、見直す余地があるかもしれません。
もし、学校の先生や生徒が、校則が時代にそぐわないなど、疑問を感じることがあったら、生徒も参加して、校則を変えるかどうかという議論をしてほしいと思います。今ある校則を生徒と一緒に見直してみることは、生徒が他者との対話の重要性や合意形成のプロセスを学び、民主的な社会の一員としての経験を積む機会になると思うのです。
議論した結果、校則を変えなくてよいとなれば、無理に変える必要はありません。「変えること」自体が目的ではないからです。校則について、当事者である生徒が「主体的に考える」ということに、私は大事な意味があると思っています。
沖縄弁護士会
会員 田﨑誠太朗







