会長メッセージ
沖縄弁護士会
会長 古堅 豊
ご 挨 拶
2025年(令和7年)4月1日
令和7(2025)年度の沖縄弁護士会の会長を務めさせていただきます古堅豊(ふるげんゆたか)と申します。
弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現という使命を負っており(弁護士法§1)、個々の弁護士は、そのような使命のもとで、民事事件や刑事事件を主としてあらゆる法律問題について、日々、市民から相談を受けたり、事件の依頼を受けて業務を行っていますが、弁護士の仕事はそれだけにとどまりません。
弁護士会に属する個々の弁護士が力を合わせ、弁護士会として様々な公益的活動を行っています。例えば、人権救済申立事件の処理(人権擁護委員会)、いじめ防止事業の講師派遣(子どもの権利委員会)、県内高校での消費者教育の出張授業(消費者委員会)、中高生を対象とした創作模擬裁判の実施(法教育委員会)などです。
また、有料での法律相談のほか、特定の分野に属する法律問題(こども、高齢者、LGBT、労働・生活保護、多重債務、犯罪被害者、交通事故、家事事件など)については、電話や対面による無料法律相談も行っています(分野によって無料となる条件が異なります。)。
また、弁護士は、基本的人権の擁護と社会正義の実現という使命のもと、社会秩序を維持し、法律制度の改善に努力することも求められています(弁護士法§1Ⅱ)。我々、弁護士会では、国民全体に関わる法律問題や社会的課題だけでなく、地元沖縄の抱える特殊な課題に関しても、①憲法委員会や刑事弁護委員会をはじめ各種委員会が中心となって講演会やシンポジウムを開催したり、②弁護士会の決議あるいは会長声明を積極的に発出するなどして法律制度・運用の改善にも努めております。
我々、沖縄弁護士会は、弁護士の使命と職責を自覚し、みなさまのため、法の支配の行き届いたより良き社会の実現のため活動して参ります。一年間よろしくお願い申し上げます。