
2025年11月18日 沖縄タイムス くらし相談室【法律】掲載
生活保護の受給 「権利」行使大切な選択
Q 病気のため収入が減って生活が苦しくなっています。生活保護を利用した場合、もらえる金額はどのように決められますか。
A 生活保護とは、病気や失業などで生活が苦しくなった方に対し、国が必要な費用を支給し、健康で文化的な最低限度の生活を保障する制度です。一定の条件を満たせば、誰でも受けることができます。
生活保護では、国が定めた「生活保護基準」に基づいて必要な金額(最低生活費)が計算されます。この最低生活費と収入(年金やパート収入など)を比べ、収入が少ない場合には、その不足分(差額)が「保護費」として支給されます。この最低生活費の基準は全国一律ではなく、世帯の年齢構成や人数、住んでいる地域の物価水準などを考慮して厚生労働大臣が定めています。
生活保護は、憲法第25条が保障する「すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を具体化するもので、経済的に苦しい方の命と暮らしを支え、安心して生活を立て直すための制度です。国が国民一人ひとりの生存を保障するために設けた制度であり、受けることをためらう必要のない「権利」です。誰もが病気や失業、家族の事情などで一時的に生活が苦しくなることがあります。生活に困ったときに助けを求めることは、恥ずかしくありません。それは「生きる権利」を行使するという、自分や家族を守るための大切な選択です。
沖縄弁護士会は11月26日午前10時から午後6時まで「全国一斉生活保護ホットライン」として、弁護士による無料の電話相談を実施します。通話料無料のフリーダイヤル、0120(158)794。一人で悩まず、まずは相談してください。
沖縄弁護士会
会員 山田英之







