法律コラム

 

弁護士の出前授業 一緒に考える機会に

Q 別の学校で弁護士を招いた、いじめ予防授業があったと聞きました。子どもに聞かせたいと思っていますが、お願いできるのでしょうか。また、いじめ予防授業以外にも出張授業などをお願いすることができるのでしょうか。

 

A 学校で多くの時間を過ごす子どもにとって、いじめは最も身近な人権侵害です。そして、いじめが、時によっては誰かの命を奪うほどの深刻な問題であることについて、漠然と「いじめはいけないもの」と言われても実感を持つことが難しいのが現実です。


 そこで、沖縄弁護士会では、実際に起こった事件を題材にするなどして、いじめが人権侵害であり、「絶対に許されないこと」、そして、いじめを予防するために生徒ひとりひとりが何ができるかを、一緒に考えて伝える授業を実施しています。


 その他、沖縄弁護士会では、憲法についてお話をする「憲法ゆんたく」、近い将来働くことになる高校生や大学生、専門学校生を主な対象とした「ワークルール」授業、消費者トラブル・被害に遭わないための「消費者出前講座」を実施しています。また、個人の尊厳の価値を学び、生きる力を育むことを目的とした法教育として、例えば、18歳選挙権の導入に伴う主権者教育や出前授業を学校で実施しています。さらに、模擬裁判や職業紹介を主な内容とする「ジュニアロースクール」を夏休みや春休みの長期休暇中に弁護士会館や裁判所等で開催しております(本年度のジュニアロースクールは新型コロナウイルスの影響により中止。)。 


 いずれの授業についても、実施内容や時期、クラス単位・学年単位などのご希望に応じることができます(ただ、ご希望に添えない場合もございます)。まずはお気軽に沖縄弁護士会までお問い合わせください。


 

            

沖縄弁護士会

会員 内田 光彦 

※沖縄タイムス2021年1月11日『くらし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

 

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