「法教育」とは何ですか?
Q.最近,「法教育」という言葉をよく耳にします。「法教育」とはどのようなものですか?
A.「法教育」とは,将来を担う子どもたちに,人権の大切さ,人権・法律・司法制度の基礎となる考え方,紛争解決のバランス感覚などを身に付けてもらうことを目的とした,比較的新しい教育です。
法律の知識を教える「法律教育」とは異なり,「法教育」は,社会には多様な考え方や立場があり,何が正しいかの判断も人ごとに異なることを,子どもたちに理解してもらい,身の回りの様々な問題に配慮する能力,解決する能力を高めてもらうことを目的としています。新学習指導要領においても,法教育の充実強化が図られています。
沖縄弁護士会では,法教育の一環として,県内小中学校に弁護士を派遣する出張事業や,18歳以上の国民に選挙権が認められたことを受けての主権者教育,昨今社会問題化している「いじめ」に対する予防授業,及び裁判所や弁護士会館等での「ジュニアロースクール」というイベント等を行っています。
沖縄弁護士会では,法教育の一環として,県内小中学校に弁護士を派遣する出張事業や,18歳以上の国民に選挙権が認められたことを受けての主権者教育,昨今社会問題化している「いじめ」に対する予防授業,及び裁判所や弁護士会館等での「ジュニアロースクール」というイベント等を行っています。
本年8月9日(金)には,那覇地方裁判所本庁の法廷において,裁判所,検察庁との共催で中学生を対象としたジュニアロースクールを開催します。
内容は,おとぎ話の白雪姫をアレンジした「白雪姫殺人未遂事件」を題材に,生徒たちに裁判官役,検察官役,弁護士役をやってもらい,実際の裁判所の法廷で刑事裁判さながらの体験をしてもらうというものです。
これまでにも多数の生徒,保護者,学校関係者にご参加頂き,高い評価を多数頂きました。上記イベントへの参加希望者,沖縄弁護士会の法教育活動にご興味をお持ちの生徒,保護者,学校関係者の方は,沖縄弁護士会までお気軽にご連絡ください。
取り組みを紹介したパンフレットも用意しています
沖縄弁護士会
会員 稲嶺 光輔
※琉球新報2019年7月20日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。