法律コラム

 

あなたの身近で頼れる存在であり続けることを目指して

 2019年5月、平成が終わり、令和の時代となりました。

 平成の時代、司法をより身近に、早くて、頼りがいのあるものにしようという司法制度改革が進められました。その一つとして、平成の初めころまで500人程度だった司法試験の合格者数を1500人~2000人に増大して、弁護士の数を増やしました。平成の初めに全国で1万3000人台だった弁護士数は今年4月で4万1000人を超え、沖縄弁護士会でも平成の初めに約170人であった会員数は現在約270人となっています。また、裁判の仕組み、やり方を改善して、より速く的確に裁判による紛争解決がはかれるようにしました。他にも様々な改革が実施され、平成の初めのころに比べれば、困りごとやトラブルを抱えた人が、弁護士に相談したり依頼したりすることがしやすくなり、裁判も以前より利用しやすいものになったと思います。


 ただ、時代は急速に進化し変化を続け、社会は複雑化、多様化、そしてグローバル化しています。いろんな方々の様々な権利、利益が守られることが求められています。交通事故や刑事事件、破産事件は減少の一途ですが、新たなトラブルやこれまでになかった問題が生じてきています。


 我々弁護士は、いつの時代でも、時代がどう変わろうとも、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」という弁護士の使命を果たさなければいけません。そのために、これまでよりもよりいっそう、皆さまの身近にいて頼れる存在でいられるよう、努力していきたいと思います。皆さんも、トラブルなど無い方がいいのですが、交通事故や借金問題、相続問題、成年後見人申立て、近隣のトラブル、住宅紛争、いろんな問題にこれから直面することがあるかもしれません。そんなときは、弁護士や弁護士会(電話865-3737)を訪ねてみてください。              

沖縄弁護士会

会長 赤嶺真也
 

※沖縄タイムス2019年5月13日『くらし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

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