法律コラム

 

いじめで自殺防ぐには

Q.いじめにより子どもが自殺してしまったという報道を聞くことがあります。どうしたら、子どもの自殺を防止できるでしょうか。

 
A.いじめによる自殺を防止するためには、原因となるいじめをなくす必要があります。どうしたらいじめをなくすことができるのかということは難しい問題ですが、いじめは究極的な人権侵害であるということや、どういった行為がいじめにあたるのかということを、子どもたちに伝えていくことが必要です。
 
 いじめ防止対策推進法2条は、いじめは「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」と定義されています。
 
 沖縄弁護士会は、小中学校へ弁護士を派遣して、いじめ予防授業を実施しており、いじめの恐ろしさ、どうしたらいじめを防げるのか、自殺を防ぐために周囲の人間ができることなどを伝えてまいりました。
 
 今月27日(水)、午後1時から沖縄弁護士会館にて、教員を志す大学生等を対象とした「いじめ予防授業ワークショップ」を開催することになりました(事前予約制。締切は22日)。
 
 沖縄弁護士会が実施してきたいじめ予防授業を体験しつつ、いじめ予防について弁護士と一緒に考えてみませんか。大学生のほか、教員の皆様方のご参加も大歓迎です。興味をお持ちの方は、ぜひ、沖縄弁護士会までお問合せいただくか、ホームページをご覧下さい。
  
  
沖縄弁護士会
会員 仲宗根 翔太
 
 
※琉球新報2019年3月20日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。
 
 
 

 

 

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