法律コラム

 

「LGBT」の意味

Q.最近LGBTという言葉を聞きますが,どういう意味でしょうか。

 
A.LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を並べた言葉で、セクシャルマイノリティ(性的少数者)を意味する表現として使われています。
 
 先日,「ピンクドット」という沖縄恒例のLGBTイベントが開催され,様々なパフォーマンスやトークショーが行われ、多数の人の参加で盛り上がりました。イベントのテーマは「全ての人がより生きやすい社会を」。とても魅力的で元気の出る言葉であり、社会に生きる私達に共通した願いだと思いませんか?
 
 沖縄弁護士会は、日頃、様々な人権活動に取り組んでいるところ、近年、LGBTの問題についても理解を深め、積極的に取り組む必要性について議論してきました。昨年から、ピンクドットにも共催させて頂いています。そして、今年度からは、WG(ワーキンググループ)を結成、さらに学びを深めつつ、弁護士会として具体的な活動を行っていくこととなりました。
 
 近年の調査の一つによれば、日本の人口におけるセクシャルマイノリティの割合は約7.6パーセントともされており,あなたの身近にも当然にいらっしゃいます。
 
 LGBTの問題を考える上で,もっとも大事なことは、ピンクドットの今年のテーマにもあるように、「全ての人がより生きやすい社会」を私達が築けているか、だと思います。私達ひとりひとりが,社会の中でそれぞれの個性に基づいてのびのびと生きられているかが問われているのだと思います。 
 
 こうしたことを身近に考えるきっかけとして、ピンクドットのような関連イベントは絶好の機会だと思います。ぜひ参加してみて、あなたも身近な問題として考えてみませんか?   
  
  
沖縄弁護士会
会員 林 千賀子
 
 
※琉球新報2018年9月27日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

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