法律コラム

 

いじめ窓口整備進む
Q.小学校に通う息子が,最近元気がなく,学校でいじめられているのではないかと心配です。何かあったのか尋ねてみても教えてくれません。どうしたらいいでしょうか。
 
A.学校を生活の場とする子どもにとって,いじめは最も身近な人権侵害です。
いじめは,個人の尊厳を踏みにじり,子どもの心身の健全な成長を阻害するおそれがあるだけでなく,深刻化すれば不登校や自殺等,重大な結果につながることもあり,決して軽視してはいけない問題です。
 
 深刻ないじめを受けて自殺する子どもの問題が報道で大きく取り上げられ,いじめが深刻な社会問題であることが,再び強く意識されるようになりました。
 
 このような問題に対処するため2013年,いじめ防止対策推進法が制定され,各学校にいじめの防止などの対策のための組織が置かれることとなり,各自治体にいじめの問題に対処するための委員会が設置される等,いじめ問題への対策が進められています。
 
 沖縄弁護士会では,毎週月曜日(祝祭日は除く)の午後4時から午後7時まで,「子ども悩みごと110番」を開設し,電話相談を実施しています。いじめ,不登校など学校内での問題だけでなく,家庭内での問題,インターネットトラブル等についても弁護士が直接電話で相談をお受けします。相談は無料です(通話料金についてはご負担いただきます)。
 
 悩んでいる子どもがいたら利用をすすめてみて下さい。保護者の方からの相談も受け付けています。「子ども悩みごと110番」は098(866)6725。
 
  
沖縄弁護士会
会員 謝花 喜晃
 
 
※琉球新報2018年2月21日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

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