詐欺被害防止への出前授業
Q.最近、高校生も携帯電話やスマートフォンを持つことが多くなりましたが、スマートフォンのアプリなどで高額の請求を受けるトラブルが増えていると聞いたので心配です。学生がトラブルに遭わないように教えてくれるところはないでしょうか?
A.最近は高校生や専門学校生でも携帯電話やスマートフォンを持つことが多くなり、学生にも無料のアプリから有料のサイトに誘導されるトラブルや架空請求・ワンクリック詐欺などの被害が増えています。
こうした被害を防止するには、携帯電話やスマートフォンを利用し始める学生のうちからどのような被害が増えているか、トラブルに遭った時にどういう対処をすれば良いかなど、実際の被害事例を題材にして考える授業を行うことが有効です。
高校生や専門学校生が学校を卒業して社会に出ればクレジットカードを作ったり、アパートの賃貸借契約などの契約行為をしたりすることも多くなるため、社会に出る前に身近な社会生活に潜むトラブルの話を聞くことは、トラブルの防止にとても役立ちます。
今後社会に出ていく学生の皆さんが将来、このような被害に遭わないために沖縄弁護士会では高校生や専門学校生向けの「消費者教育出前講座」を行っています。消費者問題を扱った経験のある弁護士が、実際に高校・専門学校の教室にお邪魔し、実際の被害事例などを題材に授業を行うものです。関心のある方々は沖縄弁護士会☎098(865)3737。お気軽にお問い合わせください。
沖縄弁護士会
会員 米元 悠
※琉球新報2016年1月20日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。