法律コラム

 

リフォームで損害賠償も

Q.リフォーム業者に、築35年の中古マンションの一室のリフォーム工事をお願いしました。工事は部屋の内装と浴室の設備交換などでした。しかし事前の確認が足りなかったのか、電気配線工事を3回もやり直して引き渡しが大幅に遅れました。さらに工事の後、浴室から異臭がするなど、仕上がりにも大きな疑問があります。代金は全て支払いました。業者に何らかの返還請求ができないでしょうか。


A.築35年も経過していれば、さまざまな場所が老朽化していると思われます。電気系統や設備配管など目に見えない部分にも傷みが生じている可能性があります。本件の場合、業者は必要な事前確認をした上で、工事内容や段取りを決めるべきだったと思われます。工事自体を適切に行わなければならないことは言うまでもありません。業者の落ち度で完成が著しく遅れて損害が出たり、工事結果に瑕疵(欠陥)がある場合は、業者に損害賠償などを請求できる場合があります。
 

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沖縄弁護士会
会員  照屋 一人
 
※琉球新報2015年3月17日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

 

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