大家が補修してくれない
Q.賃貸アパートを借りて住んでいます。雨漏りがするようになってきたので大家さんに補修をお願いしましたが「自分で直してくれ」と言って対応してくれません。大家さんに補修してもらえないでしょうか。どこか相談できるところはありませんか。
A .大家さんには完全な状態で部屋を貸す義務がありますので、大家さんは補修義務があると考えられます。
2010年国勢調査によりますと、沖縄県の持ち家率は49.6%で47都道府県中46位と低く、民間賃貸住宅に住む世帯が多いものと思われます。このように賃貸住宅は私達の生活に一番身近な事柄です。突然家賃の値上げを要求されたり、敷金を返してくれないなど大小さまざまなトラブルが日常的に生じているのではないでしょうか。
大家さんの側としても、家賃をきちんと払ってくれない借り主さんに退去してもらいたい、毎晩のように騒いでいて他の住人から苦情が多数寄せられているといったトラブルもあるでしょう。
このような民間賃貸住宅に関するトラブルの相談に対応するため、沖縄弁護士会では国土交通省から補助金を得て、相談窓口を設置しました。気軽に相談してみたい方は、毎週水曜日の午前10時~正午、午後2時~午後4時、午後5時~午後7時にフリーダイヤル0120(455)155にお電話ください。弁護士が直接対応し、その場で質問に回答いたします。じっくり相談したい場合は、弁護士による面談相談(30分無料)があります。098(865)3737までご予約ください。
さらに相談だけで解決できるといいのですが、どうしても双方の言い分が平行線でまとまらない場合、ベテランの弁護士が仲介人となってトラブルを解決する手続き(ADRといいます)を利用することもできます。こちらは有料となります。
沖縄弁護士会
会員 平良 卓也
※琉球新報2013年12月17日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。