法曹目指す学生支援 弁護士が勉強を後押し
法曹(裁判官、検察官、弁護士)になることを目指しています。そのためにどうすればいいか、教えて下さい。
現行の法制度上、法曹資格を得るためには、国家試験である司法試験に合格し、その後1年間の司法修習(研修)を経て、最後に2回試験と呼ばれる研修の修了試験に合格する必要があります。
司法試験を受験するためには、法科大学院を修了するか司法試験予備試験に合格する必要があります。法科大学院は、2年間で修了する既修者(法律を一定程度学んだことを前提とする)コース、3年間で修了する未修者(法律を学んでいることを前提としない)コースがあり、大学を卒業後に各法科大学院が実施する試験に合格することで入学できます(法学部卒であるかは問われません)。
沖縄弁護士会は、法曹を目指す学生を支援する活動に取り組んでいます。具体的には、琉球大学法科大学院と連携し、同大学院の学年ごとの担任(相談窓口)として、勉強などの悩みを受ける弁護士を派遣するチューター制度を設けています。学生の希望に応じた形でのゼミなども実施しています。
法曹志願者増加に向けた取り組みも行っており、琉球大学法科大学院が主催している中高生を対象とした「SDGs×ロースクール 法曹になろう!」と題したイベントを共催しています。さまざまな分野で活躍する若手弁護士が、弁護士を目指した理由や仕事のやりがいなどについて思いをつづった「弁護士になろう!!8人のチャレンジ 沖縄版」というパンフレットを発行しています。
パンフレットに興味がある方は、沖縄弁護士会のホームページ(HP)内にも掲載されておりますのでぜひご覧下さい。
沖縄弁護士会
会員 坂田 優
※沖縄タイムス2022年12月5日『くらし』面に掲載したものを一部修正しています。