法律コラム

 

こころの健康問題について

こころの健康問題について

 
Q.会社からコロナによる業績悪化を理由に解雇を告げられました。新しい就職先を探していますが、見つかりません。生活費で貯金がどんどん目減りしていき、精神的にとても追い詰められ、夜も眠ることができません。いっそ、このまま消えてしまいたいとも考え始めています。誰にも相談できずにいるのですが、私の相談に乗ってくれるところはありませんか。
A.「夜も眠ることができない」「このまま消えてしまいたいと考える」といった兆候は、こころの健康問題が生じているサインかもしれません。こころの健康問題は、労働環境の問題にとどまらず、多重・加重債務、離婚や虐待といった家族の問題、学校でのトラブルなど様々な社会的要因が背景にあります。
 

 自死は、このような社会的要因が複雑に絡み合った結果、起きてしまうと考えられており、自死を未然に防ぐためには、一つ一つの社会的要因について、社会的支援により解決を図る必要があります。コロナ禍ではふれあいの機会が失われがちで、心理的に孤立しやすい状況にあります。沖縄弁護士会では、自死予防のゲートキーパーとして、自死対策専用の無料相談窓口を設置し、ご本人や家族など支援者からの弁護士による相談を受け付けています。

 

 沖縄弁護士会は3月10日13時から17時までの間、「暮らしとこころの相談会」を実施することになりました。相談は無料で①面談又は②電話相談(電話代はご負担いただきます)によって実施します。面談希望の方は、予約制ですので098-865-3737までお申込み下さい。電話相談は上記時間帯に電話番号098-860-5015にお電話下さい。こころの悩みについてこの機会にぜひご相談下さい。

沖縄弁護士会
会員 長尾 大輔
 
 
※琉球新報2023年2月23日『ひと・暮らし』面に掲載したものを一部修正しています。

 

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